Variations on a Silence——リサイクル工場の現代芸術/Project for a Recycling Plant アーカイヴプロジェクトのウェブサイト
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近藤乃梨子

東京都現代美術館でクリスチャン・マークレーの作品と再会し、あのときは頭で理解していた作品を、ようやく身体で理解できるようになったと感じた。
振り返ってみると、ポル・マロのアロマの香りも710.beppoの振動も現場で体験するもので、Variations on a Silenceはそんな身体で反応する展覧会だった。
今でこそ美術館ではない空間での展示や、メディア・アートと呼ばれるような作品にも馴染みがあるが、当時の私にとっては新しい世界と出会ったような感覚だった。
あの場での経験から今に繋がることがたくさんある。人と作品との出会いを作ること、見て考えるよう促すことは今も変わらないテーマであり、これからもずっと続けていくと思う。今の私だったら、どんなツアーができるだろうか?

近藤乃梨子 アート・コミュニケーター