戦争を撮影してきていつも感じることは被害を一番はじめにそして深く受けるのは社会的弱者や市井の人々であることが共通していると思う。
戦争から生き残った人々も自分たちが体験した地獄を他者と共有することは決してできずに、喪失と孤独に向き合いながら闇の深淵を覗き続けながら生きていく。
インターネットは情報を自由に共有化できる画期的なものである反面、人々の生活から身体性を奪い去った。
情報の真贋はもはや重要ではなくなり自分たちが信じたいものだけが「都合の良い真実」となって変容していく。
パンデミックの終焉から世界各地で国家間の大規模な戦争が始まった。
戦争は社会に分断を生み出し、古から為政者は「国の安全と平和を守る」というパワーワードで人々を狡猾に敵と味方に色付けし、民族や国籍の違いを理由に人間を記号化して憎悪が増殖されていく。
そして戦争が一度始まってしまうと、後戻りが絶対に不可能な壮絶な破壊と想像を超えた殺し合いが始まる。

亀山亮

会期:
2025年11月21日(金)– 12月28日(日)
11:00 – 17:00(最終入場 16:30)
金・土・日・祝日のみオープン
※月〜木は休館していますのでご注意ください。
※11月24日(月・祝)はオープン

入場料:
大人:2000円/大学生:1500円
障害者手帳をお持ちの方:1500円
高校生以下:無料
※現金、PayPay、Alipay のみ/予約不要


亀山亮 RYO KAMEYAMA
1976年千葉県生まれ。現在、八丈島在住。1996年よりメキシコ、チアバス州のサパティスタ民族解放軍(先住民の権利獲得闘争)の支配地域や中南米の紛争地帯を撮影する。2000年パレスチナ自治区ラマラでインティファーダ(イスラエルの占領政策に対する民衆蜂起)を取材中にイスラエル国境警備隊が撃ったゴム弾により左目を失明する。2003年、パレスチナの写真集『INTIFADA』(自費出版)でさがみはら写真新人賞、コニカフォトプレミオ特別賞を受賞。2013年アフリカの紛争地帯を撮影した写真集『AFRIKA WAR JOURNAL』(リトルモア)で第32回土門拳賞を受賞。そのほかに『DAY OF STORM』(SLANT)、『戦場』(晶文社)などがあり、2018年には写真集『山熊田』(夕書房)を刊行。


LIVE! WAR ZONE at AWAZU HOUSE
住居に都市を埋蔵する! Burying the city within dwellings

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■2025年11月30日(日)

『写真家の話を聞く 戦場、人、街』
亀山亮
START 13:30
予約不要(入場料で参加可能)

『ANTI-WAR 4 PEACE 秩父とアンデスより』
笹久保伸(ギター)/ 青木大輔(サンポーニャ)
START 15:00
要予約
料金4000円(展覧会入場料込み)

■ 2025年12月7日(日)

『リトアニアから、住居の音楽』
Arturas Bumšteinas / Gailė Griciūtė / Alanas Gurinas
START 15:00
要予約
料金4000円(展覧会入場料込み)