藤本由紀夫氏の企画で昨年開催された「小杉武久の2022」に続き、本年は、水沢勉氏の企画による、小杉武久のインスタレーション作品《五十四音点在》に焦点を当てた水沢、藤本両氏による対談と、1日限りのライヴ・サウンド・インスタレーションを開催いたします。

道なきピクニック 小杉武久の2023
ライヴ・サウンド・インスタレーション

2023年11月19日(日)
開場 14:15/開演 15:00
会場:HALL EGG FARM

小杉武久《五十四音点在》(1980)
「小杉武久 音の世界 新しい夏」(1996年、芦屋市立美術博物館)展示風景
撮影:高嶋清俊

Lost in Picnic。
そこには道はない。
だれもが迷子になる。
でも、不思議だ。
不安に包まれることはない。
すべてが予想できない自由さのなかに放置されている。
小杉武久の《五十四音点在》。
それはミクロであり、マクロなのだ。
わたしたちはだれもがそこで出会うことができる。
他者に、自分自身に。
自他を忘れるピクニック。
迷子になろう。

水沢 勉


五十四音点在(1980)
Interspersion for 54 Sounds

床に3つの木箱が並べられている。Aの箱には「白砂」、Bの箱には「塩」、そしてCの箱には「砂糖」が敷き詰められ、それぞれの箱には一定の間隔で音を発する18個の発音体が埋められている。一見、3つの箱は視覚的にも聴覚的にも類似しているが、近づいて注意深く見聞きすることによって、それぞれの物質の違いや、発音体が埋まっている深さによっても音が変化していることに気がつく。音と物質、聴くことと見ることが一体となった作品。

*「小杉武久 音の世界 新しい夏1996 2023年改訂版」
(発行:GALLERY 360° HEAR/Estate of Takehisa Kosugi)より

出演
藤本 由紀夫
ニシジマ・アツシ
蓮沼 執太
酒井 幸菜

展示作品の出品者
∈Y∋
和泉 希洋志
浜崎 健
村井 啓哲

内容
・小杉武久《五十四音点在》の鑑賞
・対談:藤本由紀夫 × 水沢勉
・出演者によるパフォーマンス
・作品展示

企画
水沢 勉

デザイン
川村 格夫

制作
HEAR/HALL EGG FARM/SETENV

基本情報&ご予約

日時
2023年11月19日(日)
開場 14:15/開演 15:00

会場
HALL EGG FARM
(埼玉県深谷市櫛挽140-1)
https://hall-eggfarm.com/

アクセス
[電車をご利用の方]
下記の電車をご利用ください。
JR高崎線・湘南新宿ライン特別快速(高崎行)
横浜(11:49)- 新宿(12:20)- 赤羽(12:35)- 深谷(13:37 着)

送迎バスについて:
ご利用を希望される方は必ずご予約時にお申し込みください。
当日のお申し込みはできませんので、よろしくお願いいたします。
行きのバスは、深谷駅13時37分着の電車に合わせて運行いたしますので、必ずその時間までに深谷駅にご到着くださいますよう、お願いいたします。会場着は、14時過ぎを予定しております。
また、帰りのバスは、会場発17時45分になりますので、よろしくお願いいたします。

[自動車をご利用の方]
関越自動車道「花園インター」から約15分。
駐車場がございます。

Googleマップ

料金
[前売(ご予約)]
一般:4,000円/学生:2,000円

[当日]
一般:4,500円/学生:2,500円

* 1ドリンク付き
* 当日現金でのお支払いになります。
* 未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
* 当日、カフェの営業はございません。

学生料金について:
小学生以上、大学生、専門学校生が対象です。
大学生、専門学校生は、当日、受付にて学生証をご提示ください。

前売(ご予約)の受付は終了いたしました。
当日券がございますので、よろしくお願いいたします。

    プロフィール

    藤本 由紀夫
    Yukio Fujimoto

    1950年、愛知県生まれ。1975年、大阪芸術大学音楽学科卒業。70年代よりエレクトロニクスを利用したパフォーマンス、インスタレーション、80年代半ばよりサウンドオブジェの制作を行う。音を形で表現した作品や、空間を利用した独自のテクノロジーアートを発表。「here & there」「separation & conjunction」「revolution& gravity」「silent & listen」といったキーワードで、日常の何気ない物事に注目し、「聞く」という体験を通して、「音」という存在の不思議を表出し、新たな認識へと開いていくような活動も行っている。2001年と2007年に、第49回および第52回ヴェネツィア・ビエンナーレに出展。

    ニシジマ・アツシ
    Atsushi Nishijima

    1965年 京都市生まれ。
    80年代後半より実験音楽の制作、ライブ・エレクトロニック・ミュージックによる演奏を始める。
    その後、音が持つ様々な側面から発想した聴視覚作品の制作も始める。
    「Humor Identification/脱力と直観」8/ART GALLERY/ 小山登美夫ギャラリー(東京/2017)
    「SUBTRACTIVE CREATION : VISIBLE SOUND」Location One(ニューヨーク/2001)
    「Citycircus」-Rolywholyover A Circus-John Cage/The New Museum of contemporary art(ニューヨーク/1994)他
    現在も国内外をとわず精力的に活動をしている。
    文化庁新進芸術家海外研修(ベルリン/2013)
    Asian cultural council [Japan-United States Arts Program Fellow] (ニューヨーク/2001)他

    蓮沼 執太
    Shuta Hasunuma

    1983年、東京都生まれ。蓮沼執太フィルを組織して、国内外での音楽公演をはじめ、多数の音楽制作を行う。また「作曲」という手法を応用し物質的な表現を用いて、彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンスなどを制作する。2013年にアジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)のグランティ、2016年ポーラ美術振興財団若手芸術家の在外研修、2017年に文化庁・東アジア文化交流史に任命されるなど、国外での活動も多い。
    主な個展に「作曲的|compositions」(Beijing Culture and Art Center、北京/2017)、「Compositions」(Pioneer Works 、ニューヨーク/ 2018)、「 ~ ing」(資生堂ギャラリー、東京/2018)などがある。また、近年のプロジェクトやグループ展に「FACES」(SCAI PIRAMIDE、東京/2021)など。音楽アルバムに『unpeople』(2023)など多数。第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
    www.shutahasunuma.com

    酒井 幸菜
    Yukina Sakai

    1985年生まれ、神奈川県出身。5歳よりモダンダンスを学ぶ。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科を卒業後、振付家・ダンサーとして活動。日常の所作を織込んだしなやかで繊細なダンスには定評があり、美術館や野外など環境に寄り添ったパフォーマンスを得意とする。塩田千春〈鍵のかかった部屋〉展 ダンス・音楽プログラムにて『I’m here, still or yet』を発表(2016年/KAAT)、神奈川県立近代美術館 葉山での企画展〈みえるもののむこう〉展(2019年)への出品など。舞台や映像作品、ライブ、広告への振付・出演など幅広く活動を展開。第60回神奈川文化賞未来賞受賞。
    www.sakaiyukina.net

    ∈Y∋

    ART/音楽/DJを並行しておこなっている。’86年『BOREDOMS』始動。’07年77台のドラムで77BOADRUM、’08年88BOADRUMをNY/LAで開催。’21年 新プロジェクト『FINALBY( )』 ファイナルビーエンプティー 始動、FUJI ROCKホワイトステージ初演。BECK『Midnite Vultures』アルバムジャッケット制作、『NANOO』、『WEOEM』、『ONGALOO』出版。近年 ’17年 札幌国際芸術祭『DOT KAY DOT』、’18年『SADOT CAY DOT』’19年コーン(パイロン)のインスタレーション/ライブ『レコーン』、同年ロスBLUM&POEパレルゴン展参加、’21 年PARCO、LEDパネルのインスタレーション/ライブ『LAG-ED』。複眼的アプローチで’96年 DJスタート、メタモルフォーゼ最多出、新宿リキッドルームクローズ15時間Play、FUJI ROCK他、様々なFes、PartyでPlay。

    和泉 希洋志
    Kiyoshi Izumi

    大阪中津 SOMAを日常的なDIYの拠点にして、食の場、レーベル、ギャラリーを運営する、絵画/彫刻/映像/サウンドなど自在にリミックスし作品を編むアーティスト。
    1990年に美術作家として初個展。1997年にエイフェックス・ツイン主宰リフレックスよりソロ・デビュー。2000年 1st、2004年 2ndアルバム、2011年にはアシンメドレー名義のアルバムをAltz Musicaより発表。2016年には自身が描いた7mに及ぶ絵画をCDサイズに分割、切断したピースをジャケットにした4枚組アルバムを発表した。
    2015年にはホイットニーミュージアムでの小杉武久のパフォーマンスに参加するなど、ジャンルを超えた活動を行う。2023年YoshimiOとのユニット、YoshimiOizumikiYoshiduOのアルバムをThrill Jockey Recordsよりリリース。

    浜崎 健
    Ken Hamazaki

    大阪・南船場にて「浜崎健立現代美術館」という自らの美術館を主宰し、「飛ぶ」「寝る」「座る」の3つのテーマをアート(ライフ)ワークとして活動する、全身を赤一色で包んだ芸術家。
    「飛ぶ」は”In-Flight Painting”という飛行機の中で空を飛んでいる間に宇宙に一番近いアトリエで作品を仕上げるという、まさに「地に足つかないアーティスト」。
    「寝る」は”In-Sleep Drawing=寝画 / Nega”という毎日寝ながら作品を描くという究極の抽象画で、これはまさに「夢を売る芸術家」。
    「座る」は茶人丿貫(へちかん)を継承し、丿健(へちけん)の名で”Red Tea Ceremony”と称した茶道のパフォーマンスで、国内外様々な場所で披露しており、イギリスのグラストンベリーフェスティバルやフジロックフェスティバルなど、中でも毎年アメリカ・ネバダの砂漠で開催されるアートイベント「バーニングマン」ではイベントのアイコンとして度々取り上げられている。

    村井 啓哲
    Keitetsu Murai

    1962年東京生まれ。サウンド・パフォーマー/アーティスト。主に自作を含む電子回路/機器の反制御的操作によるサウンド・パフォーマンスを行う他、視覚作品も制作する。フルクサス参加作家のイベント・インストラクション、ジョン・ケージの非五線記譜法による非器楽曲などの解釈/演奏も行う。展覧会/イベント等の企画者として、1991年から1993年までP3 art and environmentに於いてサウンド・インスタレーションを紹介する年次企画を担当。また2007年から2012年まで、ジョン・ケージ生誕100年に向けたコンサートをニシジマ・アツシと共同で企画制作、演奏にも参加した。

    水沢 勉
    Tsutomu Mizusawa

    1952年横浜市生まれ。1976年慶應義塾大学美学美術史学科卒業。1978年同大学院修士課程修了後、神奈川県立近代美術館に学芸員として勤務。2008年「横浜トリエンナーレ2008タイムクレヴァス」の総合ディレクター。2011年より神奈川県立近代美術館館長。
    美術評論家連盟会員。美術史学会会員。
    2002年に「WAVES—小杉武久サウンドインスタレーション」(神奈川県立近代美術館 旧鎌倉館)を企画。2008年の「タイムクレヴァス」に参加アーティストとして招聘し、2015年11月8日には和泉希洋志とのコンサート「LEMP」を鎌倉館クロージング・イベントのひとつとして企画する。
    著作に『この終わりのときにも 世紀末美術と現代』(思潮社、1989年)、『まなざしの痛み エゴン・シーレ』(東京美術、2023年)など、訳書にジルケ・フォン・ベルスフェルト=ヴァルラーヴェ『李禹煥 他者との出会い 作品に見る対峙と共存』(みすず書房、2016年)など。

    小杉 武久
    Takehisa Kosugi
    (1938-2018)

    1938年東京生まれ。東京芸術大学在学中の1960年、日本で最初の集団即興演奏のグループ「グループ・音楽」を刀根康尚、塩見允枝子(千枝子)らと結成。60年代初めには、イヴェント作品が芸術家集団「フルクサス」によって欧米に紹介される。1965-67年ニューヨークに滞在し、ナムジュン・パイクらフルクサスのメンバーとミクスト・メディアによるパフォーマンスを行うと共に、自作コンサートを開催。1969-76年、「タージ・マハル旅行団」のメンバーとして、国内外の芸術祭、音楽祭、ロック・フェスティヴァルなどに数多く参加。この間個人としても、大阪万博(Expo ’70)の「お祭り広場」の環境音楽やNHK電子音楽スタジオ委嘱作を作曲するなど、エレクトロニクスを用いた独自の表現によって作曲家としても注目される。1977年のアメリカ移住以来、マース・カニングハム舞踊団の作曲家/演奏家としてジョン・ケージ、デヴィッド・チュードアらと活動。1995年から2011年まで同舞踊団の音楽監督を務めた。世界各地でのコンサート活動と共に、サウンド・インスタレーション作品を美術館、ギャラリーで発表。常に現代芸術の最先端で活動を展開していた。
    1966年と1977年にJDR 3rd Fund、1981年にはDAADのグラントを取得。1994年には、一連の音楽活動に対して、第2回「ジョン・ケージ・アワード・フォー・ミュージック」を受賞した。

    *「小杉武久 音の世界 新しい夏1996 2023年改訂版」
    (発行:GALLERY 360° HEAR/Estate of Takehisa Kosugi)より

    関連企画

    小杉武久 音の世界 新しい夏 2023

    会期:2023年11月10日(金)〜26日(日)
    毎週金、土、日 13:00 – 19:00
    * 23日の祝日はオープンします。(営業時間は上記と同じ)

    会場:360°「JINGUMAE」
    渋谷区神宮前3-1-24ソフトタウン青山1F
    TEL:03-5410-2350

    ウェブサイト
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    「Catch-Wave ’96」
    撮影:高嶋清俊

    関連書籍

    小杉武久 音の世界 新しい夏1996 
    2023年改訂版

    デザイン:佐々木暁
    翻訳:桜本有三
    発行:GALLERY 360° HEAR/Estate of Takehisa Kosugi
    発行日:2023年11月10日
    判型:B5版/64頁
    定価:2,500円(税込)

    芦屋市立美術博物館で1996年5月18日〜7月7日に開催された「小杉武久 音の世界 新しい夏」展の図録の改訂版として出版。A6版変形だった判型をB5版にし、新たに英文翻訳、図版、注釈が加えられ、小杉武久の活動についてのガイドブックともいえる内容です。

    *当日、会場で販売いたします。

    お問い合わせ


    [企画に関するお問い合わせ]
    SETENV
    mail[at]setenv.net

    [会場に関するお問い合わせ]
    HALL EGG FARM
    TEL:090-5584-3104/048-585-6685(サイトウ)