跡の前

2023年3月に行ったセッションの中で、嶺川からふいに発せられた物語の断片の様な言葉をきっかけに継続/発展させてみようと名前を付けたグループ。ステージは設けず、川口の自作楽器とその日に持ち込まれた様々な物を介し、会場のどこかで何かが降り積もっていくパフォーマンスを試みている。


人間には「出会い」ということがあります。誰かと誰かが出会う事実によって、何か今までになかった世界がつくられます。お互いが未知なるものを秘めながら、必然的であろうと偶然であろうと、そこから新しい出来事が始まります。

粟津潔


原広司と粟津潔は、60年代半に出会いました。粟津邸という原広司による傑作中の傑作は、この二つの特別な感性と才能の共鳴により完成しました。ここは生活とアートに隔たりのなかった粟津の生活の場、制作の場、そして交流の場であり出会いの場でした。それから50年以上の時間が経過しました。世界には立派とされる建築物が多くあります。しかし、それがどんな立派な建物であっても、そこで今何が起こっているかが重要です。およそ20年間休眠していた粟津邸は2023年に「再誕生=REBORN」しました。それは1972年完成当時の姿にほぼ戻されたのです。だれもいないアトリエに立つと、その空間力に改めて圧倒されます。粟津潔邸の過去、現在、未来。そのアウラを抱きしめながら、この特別な「家」を全ての⼈に開かれた「芸術の実践場」として活用できればと思います。人と人の出会い、人と芸術の出会う場とは何か。粟津潔邸に今、また新しい魂を吹き込みます。COME!!

粟津 KEN(FUNK アート・プロデューサー/粟津潔邸ディレクター)

基本情報&ご予約

日時:
2024年2月
24日(土)Open / Start 18:00〜(ご予約を締め切りました)
25日(日)Open / Start 13:00〜(ご予約を締め切りました)
25日(日)Open / Start 16:30〜(ご予約を締め切りました)

会場:
粟津潔邸(神奈川県川崎市多摩区南生田1-5-24

アクセス:
小田急線
「読売ランド前」駅より徒歩約15分
「生田」駅よりタクシーで約7分

料金(各回):
一般:3,000円
学生・19歳〜22歳:1,500円

予約受付は終了しました。
当日券の販売はございません。予めご了承ください。

*要予約。当日、現金でのお支払いになります。
*学生・19歳〜22歳の方は、受付で学生証もしくは身分証をご提示ください。
*18歳以下の方は無料です。中学生以下の方のご入場は保護者同伴でお願いいたします(未就学児の入場可)。
*各回20名程度を予定。
*パフォーマンスは1時間前後を予定。各回、内容が異なります。
*当日、記録撮影が入りますので、ご了承ください。
*終演後、粟津潔邸をご見学いただけます。

粟津潔(あわづ・きよし)
1929年東京都生まれ、2009年神奈川県川崎市にて逝去。独学で絵・デザインを学ぶ。1955年、ポスター作品《海を返せ》で日本宣伝美術会賞受賞。戦後日本のグラフィック・デザインをけん引し、さらに、デザイン、印刷技術によるイメージの複製と量産自体を表現として拡張していった。1960年、建築家らとのグループ「メタボリズム」に参加、1977年、サンパウロ・ビエンナーレに《グラフィズム三部作》を出品。1980年代以降は、象形文字やアメリカ先住民の岩絵調査を実施。イメージ、伝えること、ひいては生きとし生けるものの総体のなかで人間の存在を問い続けた。その表現活動の先見性とトータリティは、現在も大きな影響を与えている。


粟津潔邸について
所在:神奈川県川崎市
竣工:1972年(昭和47年)
構造:鉄筋コンクリート造
設計:原広司
延床面積(現況):256.4㎡(76.92坪)、111.6㎡(1階)、133.6㎡(2階)、11.2㎡(屋上)
敷地面積:601.671㎡(180.48坪)
竣工時の用途: アトリエ、住宅

粟津潔邸内観
写真提供:KEN

お問い合わせ:

[企画に関するお問い合わせ]
SETENV
mail[at]setenv.net

[会場に関するお問い合わせ]
KEN
E-mail:kenawazu[at]gmail.com
TEL:090-4754-2254

企画:跡の前/SETENV
制作:KEN/跡の前/SETENV


“Before a trace” “Before a trace 2″ より

撮影:Dana Ollestad
撮影:Dana Ollestad
撮影:Dana Ollestad
撮影:Dana Ollestad
撮影:Dana Ollestad